株式運用

ブランジスタ「神の手」に見るアプリリジェクト問題

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2018年12月末にブランジスタという会社が配信するアプリ「神の手」が配信終了となりました

わたしは配信初日にインストールし、一回試遊台みたいなので遊びましたが、あまりの出来に速攻で消してしまいました。
ですが、それなりに楽しんでいた方もいたようです。

それはさておき、アプリリジェクトされるというのはアプリを開発しているなら日常茶飯事な訳ですが、企業から出すアプリで更新停止を食らうのはあまり聞いたことがなかったので、私なりにどのガイドラインに抵触したのか考えてみました。

遡ること2018年7月14日「app storeにおける新規ユーザーの受付、及びアップデートの一時停止の可能性」のIR情報によれば、Apple社側から神の手のサービスモデルが審査ガイドラインの一部に適合していない、ということでアプリのアップデートの更新停止を受けたとのことでした。

賭博ゲームと認識されたのではないか?

私は神の手はいわゆる「オンラインカジノゲーム」と同種の扱いとされたのではないかと考えています。

仮想コインを使い、ゲーム内でシステム要素が加わったアーム操作により、アイテム(現物)を入手する、という行為が賭博性が強いと判断されたのではないかと。

ゲーム内で完結するアイテムのみで終われば問題はないのでしょうが、現物のアイテムや換金性の高い商品が手に入るとなればオンラインギャンブルと同義と判断されても仕方がないのではないかと。

オンラインカジノはApp storeの中でも極めて審査が厳しいとApp storeレビューガイドラインの中でも謳われています。

リリース時からそれ以降審査が通った理由は不明ではありますが、その際にはガイドラインに抵触しなかったのかもしれません。

App storeに展開したことがある人ならわかるかもしれませんが、一回リジェクトされると大変で何が問題なのか、App storeは教えてくれないので、自分たちで問題点を見つけ解消する必要があります。

私が考えるに神の手の場合、仕組みそのものがリジェクト対象とされたのでは?と思っています。ガイドラインは常に変化するわけで、年商1200億と夢を語る前にそういった仕組みの部分での検討が甘いなというところを感じるわけです。

オンラインクレーンゲームということで、似たようなアプリに「トレバ」があります。

こちらは本物のクレーンゲームをスマホから遠隔操作するということなので、アプリ内で完結するような仕組みではないので、問題ないのかなぁとも思ったりしています。

この辺の微妙な線引きが非常に難しいところで、どこからがオッケーで、どこからがNGなのかはAppleのみが知る問題なので、デベロッパーを含め、我々には判断のしようがありません。
ただ、賭博性の高い仕組みを導入すると今回のようにリジェクトされる羽目になるよ、というある種警鐘のようなものであると認識した方が良いかもしれません。

このように、リジェクト問題はデベロッパー側は常に気をつけるべき問題でもあって業界に一石を投じる問題でもありますが、普通のアプリやゲームを展開していればあまり起こらない話ではあるとも思うので、各ソシャゲメーカーには気をつけてほしいものですね。

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