株式運用

株価が暴落時に買い進めは本当か。

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以前、「秒速で稼ぐ男」が言う言葉をなぞらえて、暴落時こそ買い進むべきだと主張している方がいました。本当なのでしょうか。

2015年に株価暴落したフォルクスワーゲンの今

フォルクスワーゲンは2015年に燃費偽装問題が発覚した際に、一時250ドル近くまであった株価は大急落しました。
その後、「半年間」かけてようやっと下げ止まりを見せ、2018年となった今なお最高値から3分の2ほどまで株価は回復していますが、全盛期までの回復は見せていません。

スタートトゥデイの株価暴落

時価総額が1兆円を超えるまでに成長したスタートトゥデイですが、ひたすらに株価を上げ続けてきたわけではありません。2008年の9月に430000円まで株価は上がりましたが、その後急落し370000円まで下げます。その後10月までに、200000円を割るまでに株価は低迷します。
その間たった2か月で半額まで低迷することとなります。スタートトゥデイの場合も当時の高値を奪還するのに約3年かかっています。

「急落したから買う」という行動は危険。

長期投資を前提とするならば、3年程度でどうこういうのは間違っているのかもしれません。
ドルコスト平均で持つかによってもポジションは変わってきます。
しかし、フォルクスワーゲンやスタートトゥデイの急落時に資金投入をした分は確実に赤字のままであり、それは塩漬けになってしまっている可能性は非常に高いわけです。
これ以上下がるわけがない。ここが大底だと見極めるのは非常に難しく、急落後に半年後が底だから買い漁ろうとした人たちがどれだけいたのか。
大半は急落時に買い進めて、そしてその多くはフォルクスワーゲンに至っては3年経った今でも報われてはいません。それゆえ、暴落時こそ買い進むべきという俗論は、投資における最適解とは言えず、賢明な投資行動とは言えません。
企業の業績が上向いているから株価はこれ以上下がることはないというのはこれもまた思い違いで、スタートトゥデイは成長企業であり、3年間もの間、株価が低迷することとなった説明がつかないからです。

急落したときに会社の本質的価値を下回った際には、それで買うというのはありかもしれませんが、単に急落したから買うというのは戯言に過ぎないです。

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