IPビジネス エクストリーム 個別株

エクストリームに見るIPビジネスについて

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最近エクストリームという会社に関するTLが非常に流れてくることが多いのですが、どうしてこんなに人気が出ているのだろうと今更調べているわけですが、どうやら中国向けに配信している『ラングリッサー』が人気を博しており、その版権元であるエクストリームに注目が集まっている、という構図です。

私も過去にIPビジネスを主体とする創通の株主だったこともあり、少し興味が湧きました。

IPビジネス、いわゆるライツビジネスは、キャラクターの版権を持っているだけで版権収入を得ることができる維持コストがほとんどかからない非常に手堅いビジネスです。

たとえばドラゴンボールなら東映アニメーション、ガンダムなら創通(ガンダムはちょっとややこしいですが。)、ハローキティならサンリオ、ミッキーマウスならディズニーといったようにそれぞれのキャラクターはどこかの企業に版権があるように大抵の場合なっています。

今回の題材としているエクストリームはラングリッサーの版権を保有していたメサイヤを2014年11月に買収しています。

その後12月にマザーズに上場していますが、株価は低迷を極めていました。ラングリッサーなどのIPがうまくビジネス的にうまく展開できていなかったことも要因にあると思います。

そして今年ラングリッサーの中国版のリリースが予想外の大ヒットにより株価が急上昇します。

このライツビジネスについて、エクストリームに投資するかどうかは別として、創通に投資をしていた時にも感じたことをいくつか記しておこうと思います。

キャラクタービジネスは不景気に左右される。

ライツビジネスは基本的にキャラクターや玩具、グッズといった娯楽的要素の大きいものを消費者に購買させることで利益にするビジネスです。

しかし、不景気下では娯楽要素の強いものは売上を大きく減らす傾向にあります。

ただ、ライツビジネスは維持コストがほとんどかからないため大きく利益を損なうものではないとも考えています。

ライツビジネスはキャラクターの人気に依存する。

当たり前の話ですが、キャラクターの人気に売上を左右されます。

ガンダムの版権を有する創通は近年ガンダムのヒット作が出ていないため、ライツビジネスによる収入がここ数年減少傾向にあります。2016年度55億の売上から2018年度は45億まで減少。

逆にドッカンバトルなどドラゴンボールのヒット作に恵まれた東映アニメーションは2015年から売上高の最高を更新し続けるなど快進撃を続けており株価も好調です。

このようにキャラクターの人気に売上がかなり左右されるのがライツビジネスの特徴です。

著作権帰属の問題

数年前にクレヨンしんちゃんの版権を持つ双葉社が中国に参入を検討していたところ、中国で既にクレヨンしんちゃんを模倣した作品が流通していたため、裁判となったことがありました。その際、中国側が無罪となり双葉社側が中国から撤退せざるを得ない自体となったことがあります。

ラングリッサーの場合は?

ラングリッサーの場合は、『紫龍』というゲームメーカーが中国側での管理運営を行っています。中国や台湾など海外からヒットを飛ばしており、著作権問題などはクリアしているものと推察します。

またラングリッサーは中国国内で海賊版が20年ほど前に横行していた頃に流行ったゲームだそうで、当時メサイヤは中国での売上を取ることができなかったのかもしれません。

昨今の著作権の意識が芽生えつつある中国でメサイヤを買収したエクストリームがその果実を受け取ることができるようになったのはなんとも皮肉な話でもありますが。

それはさておき、ドッカンバトルの国内版権事業の計算をしたことがありましたが、ドッカンバトルは2017年に国内278億程度の売上でした。2014年などの実績から80億はドッカンバトル以外の版権収入と見込んでおり、去年はドッカンバトルだけで50から60億程度のの版権収入があったと見込んでいます。あくまで国内の例ですが。

そのことからIPビジネスは売上20%から30%を手に入れることが可能であると考えています。紫龍からどれほどの版権料が支払われるのか、は今後中国のゲームビジネス展開を見ていく上で、結構重要なファクターです。

私自身ラングリッサーをプレイしたことがありませんし、絶対的な自信がないのでエクストリームへの投資は見送っていますが、時価総額で見ると150億程度とライツビジネスが成功すれば非常に良い水準の株価であるとは思います。

アカツキが新テニスの王子様 RisingBeatの簡体字版の配信を控えているということもあり、中国におけるライツビジネスの常識が通用するのかという点において、エクストリームの売上に注目しています。

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