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【白猫プロジェクト】コロプラがマジでヤバい状況になってる件について調べてみた

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【白猫プロジェクト】コロプラがマジでヤバい状況になってる件について調べてみた

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どうも、ゲーム好きブロガーのくーです!
最近Twitterで「コロプラヤバくない?」って話をよく見かけるので、気になって色々調べてみました。
白猫プロジェクトや黒猫のウィズで一時期めちゃくちゃ稼いでたコロプラですが、最近の状況を見ると心配になる感じです…

そもそもコロプラって何がすごかったの?

2014年頃、白猫プロジェクトが配信開始されたときのインパクトは本当にすごく、スマホでここまで本格的な3Dアクションゲームができるなんて思ってなかったし、周りの友達もみんなやってました。

あと黒猫のウィズも、2013年からクイズRPGという新ジャンルを確立したのも印象的でしたね。

当時のコロプラはコロニーのある生活で位置情報ゲームのパイオニアとしても注目されてて、独自の技術力で業界をリードしてた印象があります。

でも今は…ゲーム業界全体の競争が激化する中で、なかなか厳しい状況になってるみたいです。

1. 任天堂との特許裁判で33億円の和解金

これは当時結構話題になったので覚えてる人も多いと思います。
2018年に任天堂が「白猫プロジェクトが特許侵害してる」って訴えたものです。いわゆるぷにコンの特許の侵害というか任天堂が特許を持っているものに対して、コロプラが特許を取ろうとしていたものです。
最初は44億円の損害賠償請求だったのが、最終的に96億円まで跳ね上がって、2021年に33億円の和解金で決着。

33億円って…僕の年収で何千年分だよって感じですが、企業にとってもかなりの痛手ですよね。しかもこれ、今後のライセンス料も含まれてるらしいので、継続的な負担になってるはず。
この件については別の記事で紹介するようにしたいと思います。

2. 2024年の業績がマジでヤバい

決算資料を見てびっくりしたんですが、2024年9月期は本当に厳しい数字でした。

  • 売上高:259億7500万円(前年比15.7%減)
  • 営業利益:12億800万円の赤字

上場してから初の通期営業赤字ということで非常に厳しい状況です。
赤字の原因は既存タイトルの売上減少、新作開発費の増加、あとはブロックチェーン事業への投資らしいです。

3. 主力タイトルの変遷と現在の収益構造

これが一番気になるポイントですね。

公式サイトを見ると、現在の主力タイトルとして以下が挙げられてます:

  • クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ
  • 白猫プロジェクト
  • アリス・ギア・アイギス

でも実は、スクウェア・エニックスから配信委託されている「ドラゴンクエストウォーク」が現在の主力タイトルとなっています。
位置情報RPGとしてはかなり好調で、複数回iOS売上ランキング1位を獲得してます。

従来タイトルの状況

白猫プロジェクト(2014年リリース)と黒猫のウィズ(2013年リリース)は、さすがに10年以上経って売上が減少傾向にあるのは事実ですね。
元来コロプラはミルフィーユ戦略(複数タイトルで収益を分散)を取ってましたが、最近は新規ヒット作が出てないのが痛いです。

4.現在注力している分野

コロプラの公式情報を見ると、現在は以下の事業に力を入れているようです:

  • スマートフォンゲーム(従来の主力)
  • XR/メタバース事業
  • ブロックチェーンゲーム
  • 投資育成事業(コロプラネクスト)

問題は、新しい分野への投資が先行してて、まだ大きな収益につながってないことですよね。

現状の株価は以下の通りとなっています。
これを見たときは目を疑いました。

  • 2014年8月(上場来高値):4,975円
  • 2025年9月現在:約524円

上場来高値から約90%下落なので、相当心象はよくありません。
ただ、それこそがソシャゲ企業の難しさでもあるのかなとも思います。

5. 社内の雰囲気も良くなさそう

転職口コミサイトを見ると、退職理由として以下のようなものが挙げられてました。

  • 管理業務が増えてクリエイティブな仕事ができない
  • 似たようなコンテンツばかりでマンネリ
  • 繁忙期の業務量がヤバい
  • 新しいことにチャレンジできない環境

おそらくは、単純に企業が大きくなってきて、管理を重視するようになったのもあるかと思いますが、新しいことにチャレンジする風土が失われてるのは残念ですね。

一方で福利厚生は良いらしいので、働く環境としては悪くないみたいですが、クリエイター的にはやりがいを感じにくいのかもしれませんね。

6. ブロックチェーン事業で18億円の赤字

新規事業として期待してたブロックチェーン事業ですが、2024年9月期は売上2億円に対して営業費用21億円で、18億円の赤字…

先行投資とはいえ、この費用対効果は心配になりますね。『Brilliantcrypto』とかの新作に期待してるんでしょうけど、ちゃんと回収できるんでしょうか。

7. 関係会社株式で24億円の評価損

2024年11月に発表された関係会社株式の評価損24億円。投資先企業の価値が大幅に下がったってことですが、これも投資戦略の見直しが必要そうです。

個人的な感想:復活の可能性はあるのか?

正直に言うと、現状はかなり厳しい状況だと思います。従来の主力タイトルの売上減少、新規事業の赤字、株価の大幅下落と、どれをとっても心配な材料ばかり。

でも完全に希望がないわけでもないと思うんですよね。

  • 長年のゲーム開発ノウハウは持ってる
  • 資金力はまだある程度残ってる
  • ドラゴンクエストウォークなど、外部IP運営の実績
  • 多様な事業ポートフォリオ(XR、ブロックチェーン等)

期待の新作
2025年には金子一馬さんデザインの『神魔狩りのツクヨミ』、『異世界∞異世界』、『フェスバ+』などの新作もリリースされてます。

金子一馬さんといえばペルソナシリーズのキャラデザで有名ですし、この新作がヒットすれば状況が変わる可能性もありますね。

ただ、やっぱり一番の課題は「白猫」「黒猫」に続く大型ヒット作が生まれてないことでしょう。
業界全体がレッドオーシャン化してる中で、新しいヒット作を生み出すのは本当に大変だと思います。

まとめ

コロプラの現状を調べてみて、確かに「ヤバい」と言われる理由がよく分かりました。でも個人的には、まだ完全に諦めるほどではないかなと思ってます。

ただ、投資を考えてる人は相当なリスクがあることを理解した上で判断した方が良さそうです。

白猫プロジェクトは実際面白かったですし、現状新規IPをヒットさせるのは至難の技だとは思いますが頑張って欲しいなとは個人的には思っています。

※この記事は公開されている情報を基にした個人的な分析です。投資を推奨するものではありませんので、投資判断は自己責任でお願いします。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!