株式運用

投資の失敗を糧にする方法

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いろいろ投資哲学のようなことをこのブログの中で言及している私ですが、失敗もたくさん経験しています。その中でも一つ投資を始めてかなり最初に買って持ち続けている株があります。


かれこれ10年持ち続けています。

6839 船井電機を持った

2009年に船井電機という株を買いました。未だに保有し続けています。

当時は値上がりすると思い込んで、船井電機を買いました。しかしそれは間違いであり、今でもおおよそ買値を抜けていません。

2009年に株を始めた私は、バフェット関連の本やバリュー投資にかかる本を読み漁り、PERといった株価の指標から割安な銘柄を買うという自分の指針も持たずに、株を買うということをしてました。

当時は、リーマンショックが発生していて、経済的にかなり問題が発生していた頃でした。
そんな最中で麻生総理大臣の肝いりで始まったエコポイントと呼ばれる制度が実施されていました。
船井電機を始めとしたテレビメーカーは一見非常に波に乗っているような錯覚を覚えるほど利益が出ていました。凋落したシャープもすごい利益率でした。

今から思えばですがこの投資は完全に失敗でした。

一つは、エコポイントというピンポイントの政策により需要の先食いをしただけで永続的な高収益が見込めるわけではなかったこと。(現に5年連続赤字を繰り返すなどかなり厳しい状況に追い込まれている。)

二つ目の要因としては、液晶テレビが高付加価値の製品ではなくなり、性能やクオリティで差をつけることができず、価格競争が激化してしまったこと。つまり、コモディティ化が進んでしまったことです。

特に船井電機の場合は強いブランド力を持っていたわけではなく、価格の安さを売りにしている部分もありました。他社のブランドで売ることもありました。
もっとしっかりと見極めるべきだと感じました。

バフェット関連の本を読んで投資した先が、皮肉にもバイアンドホールドをしてそれが、大損銘柄なわけです。

しかし、この失敗を経験の糧にしようと考えていて、売却はせずに持ち続けることにしました。おかげでいまや買値の4分の1以下ですし、株価が復活することは当面ないと考えていますし、正直かなり厳しい状況ですが、手放すことはおそらくしないと思います。

安直な投資をしないという自分の戒めとして保有し続けています。

とはいえ、最近思わぬところで船井電機の名を目にすることとなりました。

それは大谷選手のエンゼルスの会見の時に後ろの船井電機のロゴがたくさん貼られるようになったのです。大谷選手が頑張れば頑張るほど船井電機の広告になるという素晴らしい状況になってきました。

船井電機は船井会長が亡くなって覇気がないようにも見えますが、今後とも陰ながら応援し続けていくつもりです。

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